管理者養成学校
管理者養成学校(かんりしゃようせいがっこう)とは、静岡県富士宮市にある研修施設。徹底したスパルタ教育の合宿が特色で、卒業生は24万人にのぼる[1]。
概要[編集]
1967年、セールスマンや管理者向けのテープ教材を製作する株式会社社員教育研究所を設立する。その後創立者のひとりである財部一朗が図書館で得た第二次世界大戦中の兵士を育成する「新兵教育」(ブートキャンプ)に影響を受け、ビジネスマンとしての基本教育のあり方を研究し、1979年に管理者養成学校を設立した[2]。
当初は代々木の駅前にて夜間に通学、数ヶ月の受講で修了という形式であったが、2ヶ月後には13日間合宿訓練(極限の訓練)が開始。現在行われている「管理者養成基礎コース」の礎となった[2]。
1981年11月、現在の管理者養成学校本校が竣工、1988年にはロサンゼルスに海外進出している[3]。
「主な研修の内容」[編集]
- 40の質問
- 自分の考えが相手に正しく伝えるための表現力を強化する。
- 行動力基本動作
- 行動力のあるビジネスパーソンに共通する「10カ条」を暗記し、日常の習慣づけにつなげる。
- 共感論争、行動力論争
- 職場で起こる小さな出来事について、自分の考えを相手に説得・共感を得るための話し方の訓練。
- 40キロ夜間行進訓練
- 夜間に40kmの距離を班単位で行進。班員にはそれぞれ役割が与えられ、班全員でゴールすることが求められている。
- 管理者の条件訓練
- 管理者に求められるものについて意見を出し合う。
- 歌唱訓練
- 歌詞の意味を捉え、感情を込めて歌う。
- 素読訓練
- 与えられた文章の意味を理解しながら繰り返し読み上げる。
- 道順訓練
- 普段の通勤や自宅までのルートを簡潔かつ明確に伝えるための訓練。
- 礼儀訓練
- 礼儀のあり方について、ディスカッション、解説、班員同士での話し合いを通して学ぶ。
- 報告書訓練
- 報告する内容を簡潔・明確な表現で書き上げるための訓練。
- 私の抱負
- 研修で学んだ内容、今後の生活についてのスピーチを行う。相手にしっかりと伝えることが条件。
歌[編集]
研修で歌われる歌は創立者である財部一朗が作詞、元橋康男が作曲している。最初に作られた歌「セールスガラス」は合宿研修の初回からコースに取り入れられ[4]、現在でも富士宮の駅前でこの曲を大声で歌う訓練が行われている[5]。 これらの歌はホームページ上で聴くことができる。
- 校歌
- セールスガラス
- 旅立ちの時
- ああ夜間行進
- Do your best
- 地獄の友よ
- 桜咲く園
- セールス無情
- 緑のオアシス
- 式典歌
また、校長の元橋は管理者養成学校のほかに学校の校歌や応援歌、社歌などを提供している[6]。
所在地[編集]
- 管理者養成学校本校
- 静岡県富士宮市大鹿窪1189-5
- 青木分校
- 静岡県富士宮市青木1907
- 富士自然の村研修センター
- 静岡県富士宮市西山2608-2
脚注[編集]
- ^ “課長クラスが参加「地獄の訓練」のプログラム内容” (2016年10月18日). 2021年3月7日閲覧。
- ^ a b 管理者養成学校とは?
- ^ 学校の歴史
- ^ 学校の歌「セールスガラス」ができるまで
- ^ “駅前で大声でガナるスーツ姿の男性発見!見物人からは「あの人達って、エリートなんだって~」”. ロケットニュース24 (2010年1月23日). 2020年3月7日閲覧。
- ^ テレビでも話題、管理者養成学校の校長がすごい音楽家だった!【社長と音楽】リットーミュージック「耳マン」
外部リンク[編集]
- 公式ウェブサイト
- 社員教育研究所(運営会社)
- 管理者養成学校 (shainkyouiku) - Facebook