櫻井つぐみ
獲得メダル | ||
---|---|---|
日本 | ||
女子 レスリング・フリースタイル | ||
世界選手権 | ||
金 | 2021 オスロ | 55kg級 |
金 | 2022 ベオグラード | 57kg級 |
金 | 2023 ベオグラード | 57kg級 |
アジア大会 | ||
金 | 2022 杭州 | 57kg級 |
世界カデット選手権 | ||
金 | 2016 トビリシ | 40kg級 |
櫻井 つぐみ(さくらい つぐみ、2001年9月3日 - )は、日本の女子レスリング選手。高知県出身。階級は55kg級と57㎏級。身長156cm[1]。
来歴[編集]
高知クラブでレスリングを始めた[1]。小学生の時から全国大会で何度も優勝を飾っていた[1]。野市中学1年の時から全国中学生選手権で3連覇を達成した[1]。中学3年の時には世界カデット選手権の40㎏級でも優勝した[1]。高知南高校3年の時にはインターハイの53kg級で2位になった[1]。全日本女子オープン選手権(シニアの部)55㎏級では優勝したが、全日本選手権では2位だった[1]。
2020年には育英大学へ入学すると、1年の時には全日本選手権で優勝した[1]。
2年の時には全日本選抜選手権で優勝した[1][1]。世界選手権では決勝でドイツの選手に10-0のテクニカルフォール勝ちを収めて優勝した[2][3]。全日本選手権には57㎏級に出場して優勝した[4]。
3年の時にはアジア選手権で優勝した[5]。全日本選抜選手権では決勝で南條早映と対戦すると、終了直前に逆転勝ちして今大会2連覇した[6]。世界選手権では決勝でリオデジャネイロオリンピック金メダリストであるアメリカのヘレン・マルーリスを3-0で破り、前年の55㎏級に続いて2階級制覇を達成した[7]。全日本選手権では準決勝で東新住建の南條早映に敗れて3位だった[1]。
4年の時には全日本選抜選手権の準決勝で、オリンピックチャンピオンの金城梨紗子に11-1のテクニカルフォール勝ちすると、決勝では南條を5-2で破って今大会3連覇した[8][9]。世界選手権代表決定プレーオフでは南條に2ポイントを先取されるも、終了1秒前にがぶり返しで2ポイントを取り返して内容差で勝利を収めた[10]。世界選手権では3回戦で東京オリンピック銀メダリストで中立選手(AIN)の立場で出場したベラルーシのイリナ・クラチキナ、準決勝でマルーリスを破ると、決勝では59㎏級世界チャンピオンであるモルドバのアナスタシア・ニチタを3-2で破って世界選手権3連覇を達成した。なお今大会で金メダルを獲得したため、規定によりパリオリンピック代表に内定した[11][12][13]。アジア大会では決勝で北朝鮮のチョン・インスンと対戦すると、6ポイントを先取されるも終盤7ポイントを取り返して逆転で優勝を飾った。なお、この結果に納得がいかずなかなか整列しようとしないチョンに対して、レフェリーからイエローカードが出された[14][15][16]。2024年1月にはSTIカップ東日本大学女子リーグ戦に出場すると、日体大戦で2階級下である53㎏級世界チャンピオンの藤波朱理に0-5で敗れたが、チームは優勝した[17]。2024年4月からは育英大学の助手となった。アジア選手権では2位にとどまり、シニアの国際大会で初めて優勝を逃した[18]。
主な戦績[編集]
- 2014年 - 全国中学生選手権 優勝(34kg級)
- 2015年 - 全国中学生選手権 優勝(34kg級)
- 2016年 - ジュニアクイーンズカップ カデットの部 優勝(37kg級)
- 2016年 - JOC杯カデットの部 優勝(40kg級)
- 2016年 - 全国中学生選手権 優勝(40kg級)
- 2016年 - 世界カデット選手権 優勝(40kg級)
- 2017年 - クリッパン女子国際大会 カデットの部 優勝(43kg級)
- 2017年 - ジュニアクイーンズカップ カデットの部 2位(46kg級)
- 2017年 - JOC杯カデットの部 3位(46kg級)
- 2017年 - アジアカデット選手権 優勝 優勝(46kg級)
- 2018年 - 全日本女子オープン選手権(高校生の部) 優勝(53kg級)
55㎏級での戦績
- 2019年 - ジュニアクイーンズカップ ジュニアの部 2位
- 2019年 - アジアジュニア選手権 3位
- 2019年 - インターハイ 2位(53kg級)
- 2019年 - 全日本女子オープン選手権(シニアの部)優勝
- 2019年 - 全日本選手権 2位
- 2020年 - クリッパン女子国際大会 優勝
- 2020年 - 全日本選手権 優勝
- 2021年 - ジュニアクイーンズカップ ジュニアの部 優勝
- 2021年 - 全日本選抜選手権 優勝
- 2021年 - 世界選手権 優勝
57㎏級での戦績
- 2021年 - 全日本選手権 優勝
- 2022年 - アジア選手権 優勝
- 2022年 - 全日本選抜選手権 優勝
- 2022年 - 世界選手権 優勝
- 2022年 - 全日本選手権 3位
- 2023年 - 全日本選抜選手権 優勝
- 2023年 - 世界選手権 優勝
- 2023年 - アジア大会 優勝
- 2024年 - アジア選手権 2位
(出典[1])
脚注[編集]
- ^ a b c d e f g h i j k l JWF WRESTLERS DATABASE : 日本レスリング協会 櫻井つぐみ
- ^ 桜井が金、尾崎は銅 世界レスリング 時事通信 2021年10月6日
- ^ 【レスリング世界選手権】女子55キロ級 桜井つぐみが金メダル獲得 東京スポーツ 2021年10月6日
- ^ 【レスリング】女子55キロ級世界女王・桜井が五輪階級の57キロ級制す 全日本選手権 東京スポーツ 2021年12月18日
- ^ 53キロ級は18歳・藤波朱理が優勝 アジア選手権/レスリング サンケイスポーツ 2022年4月22日
- ^ 桜井、終了間際に逆転 全日本選抜レスリング 日刊スポーツ 2022年6月17日
- ^ 桜井つぐみ、57キロ級で初の金メダル リオ五輪で吉田沙保里破った米国選手に勝利 レスリング世界選手権 スポーツ報知 2022年9月16日
- ^ 金城梨紗子敗戦、五輪V3厳しく 明治杯全日本選抜選手権第3日/レスリング サンケイスポーツ 2023年6月17日
- ^ 【レスリング】桜井つぐみ3連覇「もう一度切り替えて」 世界選手権かけ南條早映とのプレーオフへ 東京スポーツ 2023年6月18日
- ^ 桜井つぐみ、終了間際の逆転勝利で世界切符「五輪に行きたい気持ちを最後に出せた」…レスリング代表決定PO スポーツ報知 2023年7月1日
- ^ 強いぞ日本女子 東京五輪女王・須崎、桜井、鏡の3人がパリ五輪代表に内定 レスリング世界選手権 スポーツニッポン 2023年9月20日
- ^ 五輪内定の須崎優衣・桜井つぐみ・鏡優翔、そろって世界レスリングV 読売新聞 2023年9月21日
- ^ 2023 UWW Senior World Championships
- ^ 【杭州アジア大会】桜井つぐみが金メダル!「日本の女子は強いんだって世界に見せないと」世界選手権から連勝 スポーツ報知 2023年10月5日
- ^ 【杭州アジア大会】北朝鮮選手、女子レスリング決勝でイエローカード 勝敗に納得できず不満爆発 スポーツ報知 2023年10月5日
- ^ Wrestling Schedule & Results
- ^ 藤波朱理が世界女王同士のパリ五輪代表対決を制して連勝記録を133に 日刊スポーツ 2024年1月14日
- ^ 桜井つぐみ、海外勢に初黒星 57キロ級世界女王がパリ五輪前に苦い敗戦…レスリング・アジア選手権 スポーツ報知 2024年4月14日
外部リンク[編集]
- 櫻井つぐみ - International Wrestling Database (英語)