橋本琴絵

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橋本 琴絵(はしもと ことえ、1988年11月17日 - )は、日本作家政治活動家[1]日本会議会員[2]。「保守言論で日本を豊かにする」と掲げ、夫婦別姓反対、共同親権実現を訴えている[3]

概要[編集]

広島県尾道市出身。広島大学附属福山高等学校を経て九州大学芸術工学部卒業。バッキンガムシャー・ニュー大学大学院修了[4]。東京都在住で本業は会社員[5]

2017年の衆院選において希望の党より出馬[6]。結果は落選(惜敗率32.3%)。

保守系論壇誌『月刊WiLL』にて2020年6月号より定期的に寄稿を行っている[7][2]

2022年7月に『被爆三世だから言う 日本は核武装せよ!』を上梓。橋本は子供時代より原爆投下の日が近付くと平和教育として戦争アニメを見せられ戦争は怖いと植えつけられたものの、どうすれば戦争を回避できるのかは教わらなかった。教員の中にはソ連核兵器は平和利用で、米国の核兵器は戦争目的と主張する教員もいて、子供心に違和感をぬぐえずにいた。そのため橋本は、日本の安全保障の手段は米国の核兵器であり、日本は日米安全保障条約に基づくニュークリア・シェアリングの権利を共有していると指摘している[5]

2022年8月5日のWill増刊号に出演して日本のニュークリア・シェアリングを訴えた。ここで橋本は核兵器についての「上下論」と「精神障害論」の2点を主張した。上下論の上下とは形而上と形而下の対立である。形而上とは観念であり、核兵器には非核三原則を唱えていれば対抗できるということである。憲法9条も同じとする。対して形而下とは、核兵器に対抗するには自国も核兵器を保有ないし共有することであり、安倍晋三が主張していたことでもある。つまり核保有論とは宗教科学の対立であり、日本の国策を上下のどちらにするかを決めなければならないとする。また、精神障害論とは、広島長崎への原爆投下で日本国民全体が心的外傷後ストレス障害を負ったことで核をテーマにした議論ができないとする主張である[8]

2023年9月に出版された『中等修身 女子用』という戦前の修身教科書の復刻版に解説を寄せた。この教科書では女子は銃後の守りに務め男子と変わらぬ戦う意識を持つことなどが説かれている。橋本はこの教科書のことを戦後から現在に至る女性の社会進出を築いた契機とも言えるとしており、今の時代に参考になるとしている。この本が存在していた時代は戦況が悪化していたため授業ではほとんど使われなかったのだが、女性として母としてこういう生きる教えを聞いておけば良かったと思っている人は多いとしている。最近に多く起きている家庭内の児童虐待は、母として生きるという目標が見えないため、その時の気分で行動しているためにこのような事件が起きていると指摘する。修身が無い現代のこのような世相から、修身の必要性ははっきりしているとする[9]

2023年10月に第16回「真の近現代史観」懸賞論文で佳作を受賞[10]

2023年12月、「LGBTと多様性を考える会」を立ち上げ、女子トイレ利用などを巡る女性の人権について論じている[11]

2024年4月2日放送のABEMA Prime新藤加菜と共演して、伝統的な妻について語った[12]

書籍[編集]

著書[編集]

  • 『暴走するジェンダーフリー : 異論を許さない時代』ワック出版〈WAC BUNKO ; B-347〉、2021年8月。ISBN 978-4898318478 
  • 『日本は核武装せよ! : 被爆三世だから言う』ワック出版〈WAC BUNKO ; B-368〉、2022年8月。ISBN 978-4898318683 
  • 『われ、正気か!』ワック出版〈WAC BUNKO ; B-396〉、2024年2月。ISBN 978-4898318966 

解説[編集]

  • 文部省『中等修身 女子用 復刻版』ハート出版、2023年9月。ISBN 978-4802401654 

脚注[編集]

  1. ^ 橋本琴絵 政治家情報”. 選挙ドットコム. 2024年5月1日閲覧。
  2. ^ a b 橋本琴絵”. WiLL Online(ウィルオンライン). 2024年4月29日閲覧。
  3. ^ 橋本琴絵 (@HashimotoKotoe) - X(旧Twitter)
  4. ^ ツイッターアカウントのプロフィールより
  5. ^ a b 矢田幸己 (2022年8月4日). “「今こそ核抑止力の拡大を」 被爆3世の女性が訴え”. 産経新聞. 2024年4月29日閲覧。
  6. ^ 橋本琴絵(比例・中国・希望)【衆議院選挙2017】”. 読売新聞オンライン. 2024年4月30日閲覧。
  7. ^ 【橋本琴絵】コロナ対策~安倍救国内閣の下で団結しよう!”. WiLL Online(ウィルオンライン). 2024年4月29日閲覧。
  8. ^ 「日本は核武装せよ!」ゆとり世代・男女の軍事論”. FPhime/報道府 (2022年8月9日). 2024年4月29日閲覧。
  9. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年10月21日). “【BOOK】女性の役割、原点回帰も視野に 社会の女性進出の礎を築いた書 解説者・橋本琴絵さんに聞く復刻版『中等修身 女子用』(1/3ページ)”. zakzak:夕刊フジ公式サイト. 2024年4月29日閲覧。
  10. ^ 公益財団法人アパ日本再興財団主催 第十六回「真の近現代史観」懸賞論文受賞者発表 最優秀藤誠志賞を矢野義昭氏が受賞! 第六回アパ日本再興大賞ノミネート作品発表”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年10月12日). 2024年4月29日閲覧。
  11. ^ INC (2023年12月21日). “LGBTと多様性を考える会”. LGBTと多様性を考える会. 2024年4月29日閲覧。
  12. ^ 夫のためにメイク?米欧で広がる「伝統的な妻」とは?新藤かな&橋本琴絵と議論 - #アベプラ【平日よる9時〜生放送】 - 企画 (ニュース) | 無料動画・見逃し配信を見るなら | ABEMAhttps://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p55782024年4月29日閲覧 

外部リンク[編集]