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山田敬之

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山田 敬之(やまだ けいし、生没年不詳)とは、江戸時代医師文人

来歴[編集]

安永3年(1774年)刊行の『日本詩選作者姓名』(江村北海編)にその名があり、それによれば伊勢国洞津の医者では東仙と記している。当時文人としてある程度名の知られた人物だったと見られるが、詳しい閲歴については不明である。ただし『日本詩選作者姓名』には同じ洞津出身の「片岡承行」の項に、「嘗て山田東仙と同じく、京師に遊学し、江邨綬に従遊す」とあり、「山田東仙」こと山田敬之は修学のため京都(京師)に赴き、江村北海(江邨綬)のもとにいた事があったと知られる。津藩藩医だったのではないかともいわれている。なお「山田敬之」の落款がある肉筆美人画が知られるが、これが同一人かどうかは定かではない。

参考文献[編集]

  • 森銑三・中島理壽編 『近世人名録集成』(第三巻) 勉誠社、1986年(第2刷) ※『日本詩選作者姓名』収録、350頁
  • 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(8) ニューオータニ美術館』 講談社、1995年 ※243 - 244頁

関連項目[編集]