大出健

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大出 健(おおいで けん、1942年1月4日 - )は、日本の翻訳家。電子書店グーテンベルク21主宰。

略歴[編集]

茨城県古河市出身。本名・大和田伸。1968年東京大学文学部卒、講談社出版研究所に入る。1980年からフリー。『ギネスブック』、ゲームブック、「修道士カドフェル」シリーズなどの翻訳をおこなう。1998年からインターネット上の書店「グーテンベルク21」を開始した。

著書[編集]

翻訳[編集]

  • 『ギネスブック 世界記録事典 1981 - 86』(ノリス・マクワーター編、青木栄一共訳 、講談社) 1981 - 1986
  • 『ギネス・エンサイクロペディア』(ノリス・マクワーター編、講談社) 1981.10
  • 『ワルチン版・大予言者』1 - 2(デヴィッド・ワルチンスキー二見書房、サラ・ブックス) 1982
  • 『世界最初事典 シェルブック』(パトリック・ロバートソン、講談社) 1982.12、のち改題『雑学・世界なんでもかんでも「最初のこと」』(講談社+α文庫)
  • 第二次世界大戦空戦録』2.3.6.8(講談社) 1983 - 1984
  • 『世界おもしろ雑科』1 - 2(ウォーレス、角川文庫) 1985
  • 『The一流品 国際人のためのハイクォリティ講座』(ザ・ベスト・リポート誌編、講談社) 1985.5
  • 『バルデガードのお守り』(マドリーン・サイモン、世界文化社、愛のアドベンチャー・ゲームブック) 1986.1
  • 『フランス完全ガイドブック アシェット最新版』(中井由美共訳、講談社) 1987.7
  • 『メインの森』(ヘンリー・D・ソロー冬樹社) 1988.7
  • ブラッド・ソード』1 - 4(デイブ・モリス, オリバー・ジョンソン、富士見書房、富士見ドラゴンブック) 1988 - 1989
  • 『ネパール・チベット珍紀行』(ピーター・サマヴィル・ラージ、心交社、世界紀行冒険選書) 1991.2
  • 『魔法使いになる方法』1 - 2(ダイアン・デュアン、富士見文庫) 1991 - 1992
  • マルコ・ポーロクエスト フビライの古都へ』(ウィリアム・ダーリンプル、心交社、世界紀行冒険選書) 1992.6
  • 『チョウ』(マリア・M・ムッド、大日本絵画、かがく・しかけえほん) 1992
  • 『ハチ』(ドクター・ベス・B・ノーデン、大日本絵画、かがく・しかけえほん) 1992
  • 『地球を見にゆく 大陸のすばらしい自然』(ナショナル・ジオグラフィック協会編、岩波書店、地球発見ブックス) 1992.5
  • 『エメラルドの王国 熱帯雨林の危機』(ナショナル・ジオグラフィック協会編、岩波書店、地球発見ブックス) 1992.3
  • 『ギネス / スパイブック』(マーク・ロイド、大日本絵画) 1995.7
  • マンモス』(エイドリアン・リスター, ポール・バーン、大日本絵画) 1995.11
  • 『ジョイス』(デヴィッド・ノリス, カール・フリント、心交社、知的常識シリーズ) 1996
  • 『図説 失われた聖櫃』(ルール・ウースター編、原書房) 1997.1
  • 『エデンを探せ ハイテク考古学が古代の謎を解く』(ブライアン・フェイガン、ジャパンタイムズ) 1997.2
  • 『図説 ロンドン年代記』(アンドルー・セイント, ジリアン・ダーリー、原書房) 1997.10
  • 『犬を愛してね 私と犬のすばらしき生活』(ルイーズ・G・マレー編、心交社) 1997.7
  • 『世紀末の時限爆弾 コンピュータ2000年危機をどう生き抜くか』(マイケル・S・ハイアット、文藝春秋) 1998.10
  • 『図説 天使と精霊の事典』(ローズマリ・エレン・グィリー、原書房) 1998.12
  • 『悪魔の履歴書』(ピーター・スタンフォード、原書房) 1998.6
  • 『世界の文明 ヴィジュアル百科 石器時代から産業革命まで』(ミック・アストン, ティム・テイラー、原書房) 1999.10
  • 『図説 ドルイド』(ミランダ・J・グリーン、東京書籍) 2000.9
  • 『Eメールマーケティング 顧客は価値ある情報を待っている』(ジム・スターン, アンソニー・プライアー、インプレス) 2000.10
  • 『サッカーてんやわんや 欧州サッカー新事情』(イアン・ベント他、東京書籍) 2002.5
  • 『図説 天使百科事典』(ローズマリ・エレン・グィリー、原書房) 2006.2

「書き方」シリーズ[編集]

「AD&Dアドベンチャー・ゲームブック」[編集]

  • 『パックス砦の囚人』(モーリス・サイモン、富士見書房、富士見ドラゴンブック、AD&Dアドベンチャー・ゲームブック) 1985.12
  • 『クォーラス城からの脱出』(ダグラス・ナイルズ、富士見書房、富士見ドラゴンブック、AD&Dアドベンチャー・ゲームブック) 1986.4
  • 『ウェイレスの大魔術師』(テリー・フィリップ、富士見書房、富士見ドラゴンブック、AD&Dアドベンチャー・ゲームブック) 1986.7
  • 『暗黒城の領主』(ジーン・ブラッシュフィールド、富士見書房、富士見ドラゴンブック、AD&Dアドベンチャー・ゲームブック) 1986.12
  • 『ゴーストタワーの魂の石』(ブラッシュフィールド、富士見書房、富士見ドラゴンブック、AD&Dアドベンチャー・ゲームブック) 1986.4
  • 『ババ・ヤーガの悪夢の王国』(ロジャー・E・ムーア、富士見書房、富士見ドラゴンブック、AD&Dアドベンチャー・ゲームブック) 1987.5

講談社「アドベンチャーブックス」[編集]

  • 『ドラキュラ特急』(トニー・コルツ、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.6
  • 『山のサバイバル』(エドワード・パッカード、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.6
  • 『深海の宝さがし』(ジュリアス・グッドマン、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.6
  • 『スペース・パトロール』(グッドマン、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.6
  • 『地底のブラックホール』(パッカード、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.11
  • 『チベットの秘宝』(リチャード・ブライトフィールド、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.11
  • 『天才コンピュータAI32』(パッカード、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.11
  • 『謎のピラミッドパワー』(ブライトフィールド、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.11
  • 『恐竜SOS』(パッカード、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.11
  • 『死のサバイバルラリー』(レイモンド・A・モンゴメリー、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.4
  • 『呪いの紋章』(ルイーズ・M・フォーレー、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.4
  • 『幽霊殺人犯を追え』(グッドマン、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.4
  • 『消えたマヤ帝国の秘密』(モンゴメリー、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.5
  • 『ジンカ博士の異次元空間』(パッカード、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.5
  • 『殺人犯はだれだ』(パッカード、講談社、アドベンチャーブックス) 1985.6
  • 『UFO54-40地球攻撃す』(パッカード、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.7
  • 『バーダーホフ城救出作戦』(ジェイ・リーボールド、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.7
  • 『人間爆弾デミトリウス』(ブライトフィールド、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.7
  • 『過去からきた狩人』(フォーレー、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.8
  • 『ナブーティの宝石殺人事件』(モンゴメリー、講談社、アドベンチャーブックス) 1986.8

「ミステリアス」シリーズ[編集]

  • 『ミステリアス 謎学・世界の遺跡と伝説の地 part 1』(ジェニファー・ウェストウッド編、大日本絵画) 1990
  • 『ミステリアス 謎学・世界の遺跡と伝説の地 part 2』(ジェニファー・ウェストウッド編、大日本絵画) 1990
  • 『ミステリアス 謎学・世界の遺跡と伝説の地 part 3』(フランシス・ヒッチング編、大日本絵画) 1993
  • 『ミステリアス 謎学・世界の遺跡と伝説の地 part 4』(フランシス・ヒッチング編、大日本絵画) 1993
  • 『ミステリアス 謎学・世界の遺跡と伝説の地 part 5』(マイケル・グラウシュコ編、大日本絵画) 1994.7

「ふたりは名探偵」シリーズ[編集]

  • 『美少女ゆうかい事件』(M・マスターズ、偕成社、Kノベルス、ふたりは名探偵シリーズ) 1990.3
  • 『おしゃれ探偵の捜査ノート』(M・マスターズ、偕成社、Kノベルス、ふたりは名探偵シリーズ) 1990.7
  • 『名探偵はスーパーアイドル』(M・マスターズ、偕成社、Kノベルス、ふたりは名探偵シリーズ) 1990.12

「修道士カドフェル」シリーズ[編集]

  • 修道士カドフェル」シリーズ(エリス・ピーターズ社会思想社現代教養文庫)、のち光文社文庫
    • 『聖女の遺骨求む』 1990.11
    • 『死体が多すぎる』 1991.1
    • 『聖ペテロ祭の殺人』 1991.9、のち改題『聖ペテロ祭殺人事件』
    • 『死への婚礼』 1991.11、のち改題『死を呼ぶ婚礼』  
    • 『聖域の雀』 1992.9
    • 『悪魔の見習い修道士』 1992.11
    • 『秘跡』 1993.5
    • 『代価はバラ一輪』 1993.9
    • 『アイトン・フォレストの隠者』 1993.11
    • 『陶工の畑』 1994.11
  • 『修道士カドフェルの出現』(エリス・ピーターズ、岡本浜江, 岡達子共訳、光文社文庫) 2006.5

参考[編集]

外部リンク[編集]