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喜びなき街

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
喜びなき街
Die freudlose Gasse
監督 ゲオルク・ヴィルヘルム・パープスト
脚本 ヴィリー・ハース
原作 フーゴー・ベッタウアー
出演者 アスタ・ニールセン
ヴェルナー・クラウス
グレタ・ガルボ
撮影 ロベルト・ラッハ
クルト・エールテル
グイド・ゼーバー
編集 アナトール・リトヴァク(クレジットなし)
マルク・ソルキン(クレジットなし)
配給 日本の旗 メルカトル商店
公開 ドイツの旗 1925年5月18日
日本の旗 1928年9月28日
上映時間 175分(最長版)
製作国 ドイツの旗 ドイツ
言語 サイレント・ドイツ語中間字幕
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喜びなき街』(よろこびなきまち、原題:Die freudlose Gasse)は、1925年に製作・公開されたモノクロサイレントドイツの映画である[1]

概要[編集]

第一次世界大戦後のウィーンを描いたオーストリアの作家フーゴー・ベッタウアーの小説の映画化であり、ゲオルク・ヴィルヘルム・パープストが監督、アスタ・ニールセン、ヴェルナー・クラウス、スウェーデンから招かれたグレタ・ガルボが出演した。本作はガルボの唯一のドイツ映画への出演となった。

キャスト[編集]

  • グレーテ・ルンフォート - :グレタ・ガルボ
  • ヨーゼフ・ガイリンガー - 肉屋:ヴェルナー・クラウス
  • ホフラット・ルンフォート - グレーテの父、元宮中顧問官:ヤロ・フュルト
  • マリアンドル - グレーテの妹:ロニ・ネスト
  • マリア・レヒナー - 貧しい娼婦、エゴンに貢ぐ:アスタ・ニールセン
  • マリアの父親:マックス・コールハーゼ
  • マリアの母親:シルビア・トーフ
  • ローゼノフ - 戦争成金の相場師:カール・エルティンガー
  • ローゼノフの妻:イルカ・グルーニング
  • レジーネ - ローゼノフの娘:アグネス・エステルハージ
  • ライト博士 - ローゼノフの法律顧問:アレクサンダー・マースキー
  • リア・リード - ライトの妻、エゴンとも浮気:タマラ・トルストイ
  • エゴン・スターナー - ローゼノフの秘書でリアと関係し、マリアの情婦でもある:ヘンリー・スチュアート
  • ヨーゼフ・ガイリンガー - 肉屋:ヴェルナー・クラウス
  • カネズ:ロバート・ギャリソン
  • デイヴィ - アメリカ赤十字の隊員:アイナー・ハンソン
  • アーヴィング - 同居するアメリカ人:マリオ・カスミッチ
  • グライファー夫人 - 婦人服店経営からキャバレーから娼婦斡旋まで扱う:ヴァレスカ・ゲルト
  • メルクル女史:エドナ・マークシュタイン
  • アンリエット先生:トルストイ伯爵夫人
  • エルゼ:ヘルタ・フォン・ヴァルター
  • エルゼの夫:オットー・ラインヴァルト
  • グライファー夫人のウェイター:グレゴリ・チマラ
  • アメリカ軍兵士:クラフト・ラシヒ
    • 151分版に基づく


スタッフ[編集]

  • 監督:ゲオルク・ヴィルヘルム・パープスト
  • 脚本:ヴィリー・ハース
  • 撮影:ロベルト・ラッハ、クルト・エールテル、グイド・ゼーバー
  • 編集:アナトール・リトヴァク(クレジットなし)、マルク・ソルキン(クレジットなし)
  • 美術:オットー・エルドマン、ハンス・ゼーンレ

公開[編集]

1928年の日本の公開時は、社会不安のリアルな描写を理由に、かなりの部分がカットされ[2]、英語版が上映されたが、検閲によって肉屋に関する部分が大幅にカットされた[3]

脚注[編集]

  1. ^ kinenote.
  2. ^ 岡田晋『映画史上ベスト200シリーズ・ヨーロッパ映画200』、キネマ旬報社刊、1992年5月30日発行(36-37ページ)
  3. ^ 『映画史上ベスト200シリーズ・ヨーロッパ映画200』、キネマ旬報社刊、1992年5月30日発行(14ページ)

外部リンク[編集]