ドラゴンファイヤー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラゴンファイヤー
2009年3月8日 阪神競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2004年4月9日
登録日 2006年9月7日
ブライアンズタイム
マジカルウーマン
生国 日本の旗 日本北海道静内町
生産者 千代田牧場
馬主 窪田康志
窪田芳郎
調教師 久保田貴士美浦北
月岡健二大井
競走成績
生涯成績 23戦5勝
獲得賞金 1億2502万1000円
勝ち鞍
GIII シリウスS 2007年
テンプレートを表示

ドラゴンファイヤー日本競走馬である。主な勝ち鞍に2007年シリウスステークス全兄ユニコーンステークスの優勝馬ナイキアースワークがいる。馬名の由来は「龍+炎」。

経歴[編集]

2004年セレクトセール当歳にて3800万円で落札された。

2006年11月にデビューし、2番人気で2着だった。2007年、デビュー2戦目の未勝利戦で初勝利。その後デビュー5戦目となる500万下特別戦を2着に5馬身差をつけて勝利すると、続いてユニコーンステークスに向かった。しかし、レース直前に故障のため競走除外となる。その後は古馬に混じってのレースが続いたが麒麟山特別、オークランドレーシングクラブトロフィーと条件戦を連勝し、シリウスステークスに出走。このレースは前年のジャパンカップダートアロンダイトの復帰戦としても注目を集めた。レースでは中団を進み、直線で馬群に囲まれて立往生したものの、直線半ば過ぎでようやく前が開くと、一気に抜け出して重賞初勝利を収めた。このシリウスステークスの勝ち方から、続く第8回ジャパンカップダートでは2番人気に支持されたが、6着に敗れた。レース後は水野馬事センターに放牧された。

帰厩後、2008年平安ステークスから始動するが、9着に敗れた。次走はフェブラリーステークスに登録を行い、当初は除外対象であったが、ダイワスカーレットが直前に回避したため出走が可能となった。しかし結果は9着だった。さらに続くマーチステークスでも9着と、不調が続いていたが、アンタレスステークスで2着に入り、復調をうかがわせる。しかしエルムステークスでは6着、連覇を狙うシリウスステークスでは5着に敗れる。 続くオープン特別ブラジルカップでは6着に敗れた。次走は初の芝レースとなるステイヤーズステークス。しかし、人気通りの5着だった。

2009年ダイヤモンドステークスから始動するが、7着に敗れた。その後、久々のダート戦となった仁川ステークスでは4着だった。その後、6月の福島テレビオープンに出走したが、5着に敗れた。

2011年3月6日の仁川ステークスで1年9カ月ぶりに実戦復帰したが13着に敗れた。その後JRAの競走馬登録を抹消され、大井月岡健二厩舎へ移籍した。移籍緒戦のゆりかもめオープンは6着、続くサンタアニタトロフィーは13着に敗れた。その後、現役を引退した。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2006 11. 11 東京 2歳新馬 15 7 12 4.4 (2人) 2着 田中勝春 55 ダ1600m(良) 1:41.0 (37.8) 0.2 オリエンタルカーン
2007 2. 10 東京 3歳未勝利 16 2 4 4.0 (2人) 1着 田中勝春 56 ダ1600m(良) 1:39.5 (36.3) -0.3 (ベルグミサイル)
3. 17 中山 3歳500万下 13 6 8 3.9 (2人) 5着 田中勝春 56 ダ1800m(良) 1:56.2 (39.5) 1.3 コマンドールクロス
4. 15 福島 滝桜賞 500万下 15 2 3 2.3 (1人) 2着 木幡初広 56 ダ1700m(良) 1:47.7 (38.1) 0.5 ヒシカツリーダー
5. 12 東京 3歳500万下 10 4 4 2.3 (1人) 1着 田中勝春 56 ダ1600m(良) 1:36.8 (37.2) -0.9 タカラトゥルー
6. 2 東京 ユニコーンS JpnIII 15 3 5 除外 田中勝春 56 ダ1600m(良) ロングプライド
7. 21 新潟 麒麟山特別 1000万下 15 3 5 2.0 (1人) 1着 田中勝春 54 ダ1800m(重) 1:50.5 (37.2) -0.6 (ウィストラム)
9. 9 阪神 オークランドRCT 1600万下 8 8 8 1.8 (1人) 1着 松岡正海 54 ダ1800m(良) 1:53.2 (36.1) -0.2 (クリーン)
9. 29 阪神 シリウスS GIII 13 3 3 1.8 (1人) 1着 福永祐一 53 ダ2000m(良) 2:05.1 (36.8) -0.2 (ラッキーブレイク)
11. 24 東京 JCダート GI 16 6 12 5.6 (2人) 6着 田中勝春 55 ダ2100m(良) 2:07.9 (37.2) 1.2 ヴァーミリアン
2008 1. 27 京都 平安S GIII 16 2 3 3.6 (2人) 9着 福永祐一 56 ダ1800m(稍) 1:51.5 (36.4) 0.5 クワイエットデイ
2. 24 東京 フェブラリーS GI 16 4 7 14.8 (6人) 9着 安藤勝己 57 ダ1600m(良) 1:37.1 (36.8) 1.8 ヴァーミリアン
3. 30 中山 マーチS GIII 16 8 15 11.1 (3人) 9着 蛯名正義 56 ダ1800m(良) 1:53.1 (39.0) 1.5 ナナヨーヒマワリ
4. 27 京都 アンタレスS GIII 16 6 11 28.9 (8人) 2着 福永祐一 57 ダ1800m(良) 1:50.7 (36.0) 0.2 ワンダースピード
9. 13 札幌 エルムS JpnIII 12 6 8 9.4 (5人) 6着 福永祐一 57 ダ1700m(良) 1:43.7 (36.8) 0.8 フェラーリピサ
10. 4 阪神 シリウスS GIII 16 1 2 4.6 (2人) 5着 福永祐一 56 ダ2000m(良) 2:04.7 (37.1) 0.9 マイネルアワグラス
11. 1 東京 ブラジルC OP 16 6 11 4.9 (3人) 6着 蛯名正義 56 ダ2100m(良) 2:09.9 (37.5) 0.3 マイネルアワグラス
12. 6 中山 ステイヤーズS GII 16 3 5 10.0 (5人) 5着 蛯名正義 57 芝3600m(良) 3:48.6 (35.4) 0.5 エアジパング
2009 2. 15 東京 ダイヤモンドS GIII 16 4 7 13.3 (8人) 7着 蛯名正義 56 芝3400m(良) 3:31.0 (38.3) 1.6 モンテクリスエス
3. 8 阪神 仁川S OP 13 7 10 7.3 (5人) 4着 藤田伸二 56 ダ2000m(良) 2:05.9 (36.1) 0.2 エスケーカントリー
6. 21 福島 福島TVOP OP 15 3 5 10.0 (7人) 5着 田辺裕信 56 芝1800m(重) 1:49.3 (36.2) 0.4 トーホウレーサー
2011 3. 6 阪神 仁川S OP 14 8 13 237.7 (12人) 13着 高倉稜 56 ダ2000m(良) 2:08.7 (40.7) 5.0 ワンダーアキュート
7. 14 大井 ゆりかもめOP 9 7 7 4.5 (2人) 6着 真島大輔 57 ダ1800m(良) 1:54.5 (37.2) 1.3 ラインジュエル
8. 3 大井 サンタアニタT G3 16 6 12 42.5 (10人) 13着 真島大輔 58 ダ1800m(良) 1:55.2 (40.3) 3.4 カキツバタロイヤル

血統表[編集]

ドラゴンファイヤー血統ロベルト系ヘイルトゥリーズン系) / Never Bend5x4=9.38%、Nasrullah5x5=6.25%) (血統表の出典)

*ブライアンズタイム
Brian's Time
1985 黒鹿毛
父の父
Roberto
1969 鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Bramalea Nashua
Rarelea
父の母
Kelley's Day
1977 鹿毛
Graustark Ribot
Flower Bowl
Golden Trail Hasty Road
Sunny Vale

マジカルウーマン
1997 栃栗毛
*パラダイスクリーク
Paradise Creek
1989 黒鹿毛
Irish River River Man
Irish Star
North Of Eden Northfields
*ツリーオブノレッジ
母の母
ブレイブウーマン
1985 鹿毛
*ブレイヴェストローマン Never Bend
Roman Song
チヨダフジ *ファバージ
ワールドハヤブサ F-No.12

母系はビューチフルドリーマー系から分枝した千代田牧場伝統の名牝系で、5代母ワールドハヤブサから続く各系統からはニッポーテイオービクトリアクラウンなどを始め、多くの活躍馬が出ている。

主な近親[編集]

外部リンク[編集]