ダヴィト・ベルゲルソン

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ダヴィト・ベルゲルソン

ダヴィト・ベルゲルソン(ドヴィド・ベルグルソン、David Bergelson / Dovid Berglson, 1884年8月12日 - 1952年8月12日)は、ウクライナ出身のイディッシュ語小説家である。

初期の『駅の周辺』(1909年)、『辺地の町』(1914年)は、穀物仲買人や怠け者のラビなど、ユダヤ教徒の生活・心情を活写した中編。

1921年からベルリンに移り、雑誌編集に従事する。

1934年ナチスを避けてソ連に帰国。その前後からドニエプル川を舞台にした『ドニエプル河畔』(2部作の半自伝的長編、1932年1940年)など、社会主義リアリズムの作品を多数発表した。

スターリン粛清によって処刑された。

1961年、名誉回復。

関連文献[編集]

  • 田中壮泰「イディッシュ語で書かれたウクライナ文学 : ドヴィド・ベルゲルソンとポグロム以後の経験」『スラヴ学論集』第25巻、日本スラヴ学研究会、2022年、63-82頁、2024年3月3日閲覧 
  • ドヴィド・ベルゲルソン, デル・ニステル 著、田中壮泰・赤尾光春 訳『二匹のけだもの/なけなしの財産 他五篇』幻戯書房〈ルリユール叢書〉、2024年。ISBN 4864882975