インドネシアの政党
インドネシアの政党(インドネシアのせいとう)は、インドネシアの政党について説明する。
概要[編集]
インドネシアにおける政党は全国規模の組織を有することが求められ、政党法に定められた要件を満たした法人として法務・人権省に登録することが必要である。なお2012年に改正された政党法に基づく登録に際しては、全ての州に支部を設置すること、州内の4分の3以上の県市に支部を設置することが義務付けられている。2012年の選挙法改正で代表阻止条項が全国得票率3.5%未満に、2019年の選挙では更に引き上げられ、全国得票率4%未満の政党は議席を得られない仕組みとなった[1]。引き上げた理由は、政党数を削減して議会運営の安定化をはあることであったが、その効果は薄く、第1党の闘争民主党でも得票率および議席占有率が2割を切る状態が続いている。その背景には、政党の支持基盤や組織の弱さ、政党不信から、支持政党を持たない有権者が増え続けている状況がある。このため、政党の分裂と新党結成が常態化している[2]。
インドネシアにおける政党は大きく分けて世俗ナショナリスト系とイスラーム系に区分されているが、その区分の境界は曖昧になりつつある。ナショナリスト系は敬虔さを、イスラーム系は国家や社会のイスラーム化よりは反汚職や大衆の福祉などを訴える傾向がある。また、2019年総選挙後は、与党は、闘争民主党・ゴルカル・グリンドラ党・民族覚醒党・国民民主党・開発統一党の連合であり、明確な野党は福祉正義党のみとなっている[1]。
立法府に代表される政党[編集]
国および地域の立法府に代表される政党[編集]
名前 | 盟主 | 年 | 衆議院のステータス | 州地域衆議院議席 | 県・市地域衆議院議席 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
設立 | 最初の選挙 | 議席 | 状態 | ||||||
民主党 Partai Demokrat |
Demokrat | W:Agus Harimurti Yudhoyono | 2001 | 2004 | 61 | 反対 | 247 | 1785 | |
ゴルカル Partai Golongan Karya |
Golkar | W:Airlangga Hartarto | 1964 | 1971 | 85 | 政府 | 354 | 2534 | |
グリンドラ党 Partai Gerakan Indonesia Raya |
Gerindra | W:Prabowo Subianto | 2008 | 2009 | 78 | 政府 | 230 | 1809 | |
国民民主党 Partai Nasional Demokrat |
Nasdem | W:Surya Paloh | 2011 | 2014 | 59 | 政府 | 123 | 1202 | |
国民信託党 Partai Amanat Nasional |
PAN | W:Zulkifli Hasan | 1998 | 1999 | 44 | 反対 | 160 | 1416 | |
闘争民主党 Partai Demokrasi Indonesia Perjuangan |
PDI-P | W:Megawati Sukarnoputri | 1999 | 1999 | 128 | 政府 | 356 | 2540 | |
民族覚醒党 Partai Kebangkitan Bangsa |
PKB | W:Muhaimin Iskandar | 1998 | 1999 | 58 | 政府 | 131 | 1270 | |
福祉正義党 Partai Keadilan Sejahtera |
PKS | W:Ahmad Syaikhu | 1999 「Partai Keadilan」として |
1999 | 50 | 反対 | 155 | 1032 | |
開発統一党 Partai Persatuan Pembangunan |
PPP | W:Suharso Monoarfa | 1973 | 1971 イスラム政党の同盟として |
19 | 政府 | 138 | 1060 |
地方議会でのみ代表される政党[編集]
これらの政党は国政選挙に参加します-最後は2019年でした-それでも、議会の4%の基準を超えなかったため、衆議院の単一議席を獲得できませんでした。[3] 注目すべき失敗は民衆の真心党であり、2014年の選挙で議席を獲得したにもかかわらずDPRに戻ることができませんでした。 DPRでの選挙の失敗にもかかわらず、これらの政党は地方議会(DPRD)の議席を獲得することに成功しました。
アチェの特別自治憲章は、地方政党の結成がアチェ地方議会でのみ競争することを認めていた。政党番号は国のリストから連載されていますが、アチェの地方政党はアチェ州で流通している投票用紙にのみ登場しました。[4]
名前 | 盟主 | 年 | 州地域衆議院議席 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
設立 | 最初の選挙 | |||||
style="background: Template:Berkarya Party/meta/color"| | ベルカルヤ党 Partai Berkarya |
Berkarya | W:Muchdi Purwopranjono | 2016 | 2019 | 10 |
style="background: Template:Crescent Star Party/meta/color"| | 月星党 Partai Bulan Bintang |
PBB | W:Yusril Ihza Mahendra | 1998 | 1999 | 12 |
style="background: Template:Garuda Party/meta/color"| | インドネシア変化運動党 Partai Gerakan Perubahan Indonesia |
Garuda | W:Ahmad Ridha Sabana | 2015 | 2019 | 2 |
style="background: Template:People's Conscience Party/meta/color"| | 民衆の真心党 Partai Hati Nurani Rakyat |
Hanura | W:Oesman Sapta Odang | 2006 | 2009 | 61 |
style="background: Template:Indonesian Justice and Unity Party/meta/color"| | インドネシア正義団結党 Partai Keadilan dan Persatuan Indonesia |
PKPI | W:Diaz Hendropriyono | 1999 | 1999 | 4 |
style="background: Template:Indonesian Solidarity Party/meta/color"| | インドネシア連帯党 Partai Solidaritas Indonesia |
PSI | W:Grace Natalie | 2014 | 2019 | 13 |
style="background: Template:Perindo Party/meta/color"| | インドネシア統一党 Partai Persatuan Indonesia |
Perindo | W:Hary Tanoesoedibjo | 2015 | 2019 | 29 |
アチェ州地域衆議院でのみ代表される政党 | ||||||
アチェ党 Partai Aceh |
PA | W:Muzakir Manaf | 2007 | 2009 | 18 | |
アチェ地域党 Partai Daerah Aceh |
PDA | Jamaluddin | 2011 | 2014 | 3 | |
アチェ人民党の独立した声 Partai Suara Independen Rakyat Aceh |
SIRA | M. Taufiq Abda | 2007 | 2009 | 1 | |
ナングロアチェ党 Partai Nanggroe Aceh |
PNA | W:Irwandi Yusuf | 2011 | 2014 | 6 |
脚注[編集]
- ^ a b 見市建 (2019年11月18日). “インドネシア/政党”. 中東・イスラーム諸国の政治変動. NIHUプログラム現代中東研究・政治変動研究会. 2019年11月25日閲覧。
- ^ 見市建 (2019年11月18日). “インドネシア/現在の政治体制・制度”. 中東・イスラーム諸国の政治変動. NIHUプログラム現代中東研究・政治変動研究会. 2019年11月25日閲覧。
- ^ Suprapto (2019年4月18日). “UPDATE TERBARU: 9 Parpol Lolos Ambang Batas Parlemen dan 7 Parpol Tak Lolos Parliamentary Threshold” (インドネシア語). Wartakota.tribunnews.com. 2020年6月27日閲覧。
- ^ Warsidi, Adi (2019年4月9日). “Mengenal Partai Lokal di Pemilu 2019, dari Eks GAM sampai Santri” (インドネシア語). "Acehkini" on Kumparan.com. 2020年6月27日閲覧。