えにわコミュニティ放送
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
株式会社あいコミ | |
---|---|
愛称 | e-niwa(いーにわ) |
コールサイン | JOZZ1AT-FM |
周波数/送信出力 | 77.8 MHz/20 W |
本社・所在地 |
〒061-1442 |
設立日 | 2005年11月 |
開局日 |
2006年3月3日 再開:2010年1月28日 |
演奏所 | 本社と同じ |
送信所 | 恵庭市京町1番地(恵庭市役所屋上) |
放送区域 | 恵庭市全域および隣接する千歳市、北広島市、長沼町の一部 |
公式サイト | http://www.e-niwa.tv/ |
種類 | 株式会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒061-1442 北海道恵庭市緑町2丁目1番1号 えにあす内1F |
設立 | 2005年11月 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 |
コミュニティラジオ放送の制作・企画・運営 ラジオCM・音楽等制作 |
代表者 | 代表取締役社長 三浦孝史 |
外部リンク | http://www.e-niwa.tv/ |
株式会社あいコミ(旧称えにわコミュニティ放送株式会社)は、北海道恵庭市の一部地域を放送区域として超短波放送(FM放送)をする特定地上基幹放送事業者である。e-niwa(いーにわ)の愛称でコミュニティ放送をしている。
概要[編集]
24時間放送。自社制作・道内からの番組配信以外の時間帯は平日夜間20:00 - 翌朝7:00に同日8:00 - 19:00の番組を再放送し、それ以外はミュージックバードからの番組を放送。
恵庭市及び近隣市町を対象とし、エリア内人口は約8万人、恵庭市人口は約6万3千9百人である[1]。
スタジオ[編集]
- 本社スタジオ 北海道恵庭市島松緑町2丁目1番1号 アルファコート緑と語らいの広場えにあす内
歴史[編集]
1998年頃から恵庭市民の間でFM局開設の動きが生まれ、2001年から「えにわFMラジオ設立準備会」(後に「えにわコミュニティラジオ局開設準備室」に改称)がミニFM事業を実施[2]。その後恵庭市職員の北岡昌洋が道内各地での地域FM開局に刺激され、FMで市民・企業・行政をつなぐ事をモットーとし市民や地元企業関係者らとともに準備を行い[3]、2005年末に「えにわコミュニティ放送株式会社」を設立、2006年3月3日に開局[2][3]。ステーションネームは「FMパンプキン」で、これは恵庭市の特産であるカボチャに由来したものである[3]。
恵庭市内の各市街(島松、恵み野、恵庭)を対象としたラジオ放送を行い、市民情報、商店街情報、企業情報、行政情報、医療情報などの運用と発信による情報の共有と、市民間交流の潤滑油となるべく活動した。「市民総出演」をスローガンとし最盛期にはボランティア100人以上が参加し自社制作番組約40本で地域情報を発信した[3]。
ところが、2008年に起こった大不況の影響で40社のスポンサーが12社まで減少、1期から3期の営業売上げは1400 - 1600万円と低迷。累積赤字は3700万円に及び、従業員の給与も賄えず意欲が続かない等の理由から放送局長が3度交代し市民パーソナリティが放送禁止用語を使用するといった問題が続発した[3]。
再建策としてパートを含む社員計5人を解雇し、40ある自局制作番組も1日1本90分程度に縮小、東京の衛星放送から配信番組を買って放送を続ける方針だった[4]。2009年7月21日に自社放送休止を発表し[3]、9月上旬をめどに再開を目指していた7月30日午前10時45分ごろ、住居となっている事務所の2階から出火、消火活動により機材全損となり放送停止となった[5]。このため、8月3日に放送そのものを1年間の予定で休止することになった。
その後パンプキンの役員を務めた通信設備会社社長の三浦孝史らが存続に向けて株主企業らを説得し、新たな出資を募ったうえで2009年11月1日に社名を「株式会社 あいコミ」へ改称[3]。社名は「声を掛けあい」、「協力しあい」、「励ましあい」、「分かちあい」の等の意味を合わせたの「あい」とコミュニティを合わせたものとした。
新スタジオを道の駅『花ロードえにわ』(恵庭市南島松)に設置し、放送免許取り消し期限3日前の2010年1月28日より恵庭(eniwa)、北海道(ezo)、地球(earth)、自然環境(ecology)の頭文字を合わせた『e-niwa(いーにわ)』のステーションネームで放送を開始した[6][7]。子育て支援を手厚くする恵庭市役所と連携し、子育てに関する取り組みを柱として番組で子育ての助言を取り上げる他行事も含めて子育て世代や子どもとのつながりを深めている[8]。
自社制作は生放送1番組のみから徐々に増やしたが、旧パンプキン時代の半分程度にとどめ従業員も4人に絞り2013年度に単年度黒字を実現し2017年・2018年にも黒字経営としている[3]。
2014年には東日本大震災での地域FMの利用を参考に詳細な災害時マニュアルを策定し、2018年の胆振東部地震時の緊急放送で役立てられ以降防災啓発のCMを流す等子育て関連と並び防災関連の取り組みを強化した[9]。
沿革[編集]
- 前史
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2月1日 - 第20回えにわ雪ん子まつり参加(桜町多目的広場)
- 3月23日 -「まちづくり市民リレートーク」実施(恵庭まちづくり市民の会との共催事業)
- 7月13日 - 第8回むらもと祭り参加
- 8月10日 - 恵み野地区夏祭り参加
- 8月17日 - 第17回納涼盆踊り・第26回納涼花火大会参加
- 8月30日 -「島松の商店会主催 第35回わいわい広場感謝まつり」参加
- 10月11日 - 03'えにわスポーツフェスティバル参加
- 10月25日 - 北央三菱自動車恵庭支店10周年記念行事参加
- 2004年(平成16年)
- 2月1日 - 第21回えにわ雪ん子まつり参加(桜町多目的広場)
- 2月15日 - ミニFM・イン(第16回)XCスキー大会
- 5月4日 - イトーヨーカドー恵庭店の縁日イベントに参加
- 5月26日 - 恵庭YEG少年サッカー大会支援
- 10月9日 - 04'えにわスポーツフェスティバル参加
- 2005年(平成17年)
- FMパンプキン時代
- 2006年(平成18年)
- 1月18日 - 愛称「FMパンプキン」決定
- 2月2日 - 予備免許取得
- 2月11日 - 第23回えにわ雪ん子まつり参加(桜町多目的広場)
- 3月2日 - 放送局の免許取得
- 3月3日 - 開局。遊花夢(you come)FMパンプキン誕生祭を公開生放送。
- 7月 - 初の番組改編
- 8月5日 - えこりん村にサテライトスタジオを設け、3時間の公開生放送。
- 2007年(平成19年)
- 3月3日 - 一周年記念祭を開催(島松・夢創館)。
- 12月12日 - サポーターズクラブ「パンプキン合衆国」設立。
- 2008年(平成20年)
- 2月10日 - 夢創館でチャリティライブを開催。
- 5月25日 - 市民プラザアイルにて「FMパンプキン5人展」を開催。
- 2009年(平成21年)
- e-niwa時代
- 2009年(平成21年)11月1日 - 株式会社あいコミに社名変更[3]。ステーションネームを「e-niwa」に変更。
- 2010年(平成22年)
- 1月28日 - 「e-niwa」が開局、放送開始。道と川の駅のスタジオにて1日平日90分のみの情報番組からスタート。
- 3月14日 - 消費者庁より委託され、食品表示講演会を実施。
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)
- パーソナリティ4名が北海道警察より交通安全アドバイザーを委嘱される。
- 7月 - 子育て応援大型ワイド番組「しろくま通信」スタート。
- 2014年(平成26年)
- 3月 - 子育てラジオシンポジウムを道の駅にて実施(公開生放送)。
- 6月 - 市内小学校運動会開催特番実施。
- 2015年(平成27年)10月20日 - インターネット放送(サイマルラジオ)をスタート。
- 2016年(平成28年)
- 3月11日 - 恵庭市内の全幼稚園と災害時の協力協定を締結。
- 2月 - リスナーメッセージからバター入りコーヒー(しろくまコーヒー)が誕生。
- 4月 - 市民パーソナリティ総出演数30名以上。年間延べ出演者数1500名以上。
- 9月 - 開局以来初となる聴取率調査を実施。聴取率3.57%を獲得。
- 10月 - リスナーメッセージから生まれたTシャツなどを販売開始。
- 2017年(平成29年)1月27日 - 開局7周年記念特別番組を放送。
- 2018年(平成30年)
- 3月28日 - 島松寿町より、本社事務所を緑町のえにあすに移転
- 9月6日 - 北海道胆振東部地震に伴う臨時災害特番を63時間放送。
- 2019年(令和元年)
- 9月4日 - 恵庭市総合防災訓練(会場音響、司会、特別放送)参加
- 12月5日 - 開局10周年×北海道歌旅座10周年記念コンサート@夢創館開催
- 12月21日 - 恵庭子ども塾 ラジオ製作体験教室実施
- 2020年(令和2年)
主な番組[編集]
生放送[編集]
- えにわモーニング(月曜~金曜 8:00-9:55)
- スキップ!(月曜~金曜 10:30-12:30)
- らじあす(月曜~木曜 13:00-14:00 )
- まちナビ(月曜~金曜 17:00-18:00)
FMパンプキン時代の番組[編集]
生放送[編集]
- パンプキンぽっとラック
- 情報バラエティ ガーデンカフェ
- イブニングステーション
- イブニングFriday
- サタデー遊ingウォーカー
- ENIWA SUPER COUNT DOWN+
- プレシャスモーニング( - 2007年3月)
- デリシャスランチタイム( - 2007年3月)
- 情報キャッチアップ( - 2007年3月)
局制作番組[編集]
- えにわ百年100話
- てのひら通信
- エッセイを書こうよ
- キネマな夜
市民制作番組[編集]
- 山口孝司アナザーウィークエンド
- 井戸端ファーマーズ
- 恵庭空想ビル地下2階ミュージックバーゴールデンポンプ
- ストーリータイム
- マイク青木のOH!演歌!
- 街かどふれあいトーク(「街かどサークル紹介」 - 2007年3月)
- 遭わない 起こさない 交通事故
- サウンドクロスロード
- ピースフォーボーイズ&ガールズ
- LAN! ENIWA RUN!
- なちゅ☆すた(2008年4月 - )
- M-3ゴリゴリRADIO
- An Die Musik
- 名曲セレクション
- 池永ちかこのおしゃべりサロン
- おしゃべりトワイライト
- Smile☆パレード
- 恵庭小劇場
- 上京物語
- Heat Wave
- カラオケだーい好き
- Pumpkinside Chat
- もうひとつのVoice
- グラス一杯の音楽
- Fの時間
- マイアニメでグゥ!( - 2007年3月)
- おまたせ千歳高校( - 2007年3月)
- 局立喫茶放送部( - 2007年3月)
- 夜でナイト2( - 2007年3月)
- Mキン!(2006年3月 - 6月, 2007年4月 - 9月)
- Nature's Passion(2007年4月 - 2008年3月)
役員[編集]
- 代表取締役:三浦孝史
- 取締役局長:北岡昌洋
- 取締役:鶴田力
- 取締役:木内克昌
- 取締役:竹本直人
- 取締役:三浦真吾
- 監査役:土谷秀樹
- 相談役:鈴木泰
パーソナリティ[編集]
- 滝沢 貴之
- 大千里 麻里子
- 白﨑 亜紀子
- 柴田 京子
- 塩谷 薫
脚注[編集]
- ^ 会社案内 e-niwa(Internet Archiveのアーカイブ:2014年8月26日収集)
- ^ a b FMパンプキン!恵庭のFM3月スタート - 北海道ファンマガジン(2006年1月4日)
- ^ a b c d e f g h i j k 発信 恵庭 地域FMの10年(中)再出発後は「身の丈経営」 - 北海道新聞2019年12月4日朝刊
- ^ a b FMパンプキン自局制作番組一時休止へ 2009年7月22日
- ^ a b **火事でFM放送が中断「FMパンプキン」 2009年7月31日
- ^ 「FMパンプキン」、新愛称「e-niwa(いーにわ)」へタウンナビ恵庭 2009年11月12日
- ^ FM再出発 e-niwa(いーにわ)放送開始 恵庭を元気に北海道新聞 2010年1月29日
- ^ 発信 恵庭 地域FMの10年(上)「子育て応援」市民と高める - 北海道新聞2019年12月3日朝刊
- ^ 発信 恵庭 地域FMの10年(下)放送で高める「防災」意識 - 北海道新聞2019年12月6日朝刊
外部リンク[編集]
- e-niwaホームページ
- e-niwa公式Facebook
- e-niwa公式Twitter
- e-niwa公式Instagram
- 恵庭市のコミュニティ放送局免許申請書を受理 北海道総合通信局 報道資料 平成17年12月1日(国立国会図書館のアーカイブ:2007年8月8日収集)
- 恵庭市のコミュニティ放送局に予備免許 同上 平成18年2月2日(同上)
- 恵庭市のコミュニティ放送局に免許 同上 平成18年3月2日(同上)